2011年3月11日に起こったこと(2)

震災発生後15日目
岩手県には大勢の親戚が生活しています。
家内はまず、内陸部に住む母親に電話しましたが、つながりませんでした。
姉夫婦、その子供2人いずれも不通です。
携帯は制限が掛けられている可能性が高いし、固定電話は不通になってるかも知れません。
心配なのですが、やたら電話をかけまくっても迷惑なだけだし、他の方法を試してみることにしました。
まず、171(災害伝言ダイヤル)ですが、大槌はそれすら不通でした。
やがて、内陸部に住む母親から電話がかかってきました。
やはり電話は不通だったそうです。
姉夫婦の安否は全く分らないとのことでした。
ここまでが、地震発生1日目のことです。
2日目に姉夫婦の子供から電話がかかってきました。
兄弟2人で盛岡にいるそうで、携帯がようやく繋がったとのこと。
両親とは連絡が取れていないとのこと。
この段階で私達はインターネットで出来る限りの情報を集めました。
岩手県庁公式ページは、当時繋がり難かったのですが、避難場所、避難状況、避難人名、必要物資などを公開していました。
情報を更新するとTwitterで告知してくれるので、そのつど確認していました。
兄の勤務先が避難場所になっていたので、家内と「兄はほぼ助かってるんじゃないか?」と話し、2人ともそう信じていましたが、不確実な推測を彼らの子供に伝える訳には行かず、歯がゆい思いをしながら待つことしか出来ません。
地元からの情報は他にIBC岩手放送が行っていました。
こちらも情報を更新するとTwitterで告知されます。
その他、Google人探し等も利用しました。
3日目の夕方、母親から電話があり、姉夫婦の無事が確認されました。
母親のところへも本人からではなく同僚の方が連絡して下さったそうです。
姉が大槌で、兄が釜石で無事なのは分りました。
釜石と大槌は隣町で普段なら歩いても行けるような場所です。
ですが、メインの海沿いの道が破壊されてしまったので、いったん内陸部に行って、そこからV字ターン的に戻るしか方法がありません。
一般車両は通行禁止で緊急車両が同じ方面なら人も乗せてくれたようです。
迂回地は遠野で皆さん一旦そこを経由してまた戻っていったそうです。
今現在、姉夫婦の御両親の安否は分っていません。
家内は日に一度母親に電話して様子を聞いています。
姉にも電話したいのでしょうが遠慮しています。
東北の天気予報が気になります。
東和町の東和温泉も被災者や復興支援の方の入浴は無料だそうです。
内陸と海沿いの町の通り道にありますので、気軽に立ち寄れると思います。