Myはし(序)

いよいよ、今日から彫刻家デビューである。
記念すべき最初の作品に箸を選ぶ。

と、カッコ付けても、このように整形カット品であるから、いくら私でも未完成に終わるということはない(と思う)
説明書には盛んに「木目にそって云々」と書いてあるが、木目があるのは分るが、それがどういう木目なのかさっぱり分らん。
ネットで調べてみると、たかが箸といってもなかなか奥が深く、芸術品と呼べるようなものに仕上げるのはなかなかに難しいものであるらしい。
工程としては、ナイフで荒削りの後、金ヤスリ、紙ヤスリで仕上げをし、最後にクルミの油を染込ませて完成としようと思っている。
写真のナイフは「肥後守」(ひごのかみ)という、日本古来の折りたたみナイフで、使用者本人が仕上げの研ぎを経て本来の切れ味が出るものらしい。
砥石を買って、試しに包丁を研いでみたが、研げているのかどうかよく分からない。
写真のものは一万円程度の高級品の部類に入るものだが、実用的には千円ちょっとくらいのもので十分らしい。
後で、ホームセンターに出かけて低価格帯のものを購入して研いでみることにする。
材料は4本分準備してあるので、1本くらいはまともなものが作れるんではないか?
まぁ、失敗しても箸だし、何かには使えるだろう。