方向転換

仏像何ぞを彫ってみたいと思っていたが、よく考えると色々と悩ましい問題があることに気付く。
失敗した場合や、置き場所が無くなった場合にどうすればいいんだろう?
他のゴミと一緒に「燃えるゴミ」として処理すればいいのだろうか。
私のように信仰心の無い人間でも流石にそれは憚れる。
あまりに恐れ多いので、制作テーマを他のものに変更することにする。
まず、実用的かつ簡単な「箸」を制作することに決めた。
嫁さんにも「丁度、欲しかった」と喜ばれた。
角材を買ってきて削ればすぐにでも出来そうな気もするが、えこはしくん手作り箸キットなるものをみつけたんで、こちらを家族4人分頼んでみた。

カッターで荒削り後に、ペーパーで仕上げ、くるみの油を染み込ませて完成という手順だ。
これならば、見栄えはともかく失敗のしようがないだろう。
なんだか小学生の夏休みの工作みたいだが、そこは大人であるから、小学生がカッターで削るところを肥後守という国産の和ナイフで削るのだ。
ところで、私くらいの年代の男子は小学生時代に刃物を道具として使っていた最後の世代になるらしいんだが、私は全く使っていなかった。
プラモデルを作る時にカッターを使ったくらいだ。
ウクレレ製作の時もカッターで削るよりもヤスリを多用した。
刃物は慎重に扱わないと怪我をする可能性が高いんで、避けていた。
今度は木彫りをしようというのだから、避ける訳には行かない。
木彫りをやってる人は集中することが楽しいと仰る。
私もそういう心境が味わえるのだろうか?