まずは一刀

頼んでおいた「木彫りをはじめませんか」という本が届いた。
なるほど、最初は小刀一本でシンプルな木彫りを練習して、徐々に彫刻刀を使った細かい作品を制作する手順となっている。
彫刻刀のセットの購入を考えていたが、とりあえずは小刀を一本買って見ることにする。
小刀と言ってもこちらもピンからキリまであるようで、何を買えばいいのかさっぱり分らんが、

彫り物に使うなら、あまり安物はやめておいて、しっかりしたモノを選んだ方が宜しいですよ

こんなアドバイスも頂いているので、それなりのものを購入することにした。
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昭和30年代の男子は皆、コレで鉛筆を削ったり、野山を走り回って、木を削って遊び道具を作ったりしていたらしいが、私にはそんな記憶は無い。
友達でもこんなの持っていたヤツを覚えていない。
当時、危険ということでナイフが禁止されて行ったようだから、丁度その頃だったのかもしれない。
私の時代では、すでに鉛筆削りが主流であったし、なかでも電気鉛筆削りが大流行していた。
だから、このナイフに対する郷愁や思い入れといったものは無いが、私と同世代やあるいはもっと上の男子に取っては大変思い入れのあるナイフらしい。
色々調べてみると、実はこれ、工場出荷時には未完成の製品であるらしい。
基本的には自分好みに刃を研いで完成させるものだということだ。
う〜ん、なんとも男心をくすぐる一品ではある。
そうではあるけど、刃物なんて研いだ経験はもちろん無い。
難しいらしいことは聞いている。
なんか、肝心の木彫りに行く前の段階で挫折するような気がしないでもない。
でも、頼んでしまったんだから行けるとこまでは行ってみることにする。