さぁ、夏休み

午前7時、用賀インターより東名高速へ。
目的は「大山詣で」で有名な阿夫利神社にお参りすること。
最初の港北PAで、おにぎりを求め、車中で食べる。
厚木インターで東名をおり、国道246号線(大山街道)へ。
広い国道をしばらく走った後、脇道にそれると、かなりの山道で、同乗の家人が不安げな表情を見せる。
「ここら辺は、むかしバリバリのラリーカーがトレーニングやセッティングに使っていたところで、そん時はひどかったが、今なんか楽勝だぜ」とクールに決めてみる。
愛車、スイフト・スポーツはJWRC直系のDNAを持つので、むしろこういう道でこそ真価を発揮する。
車一台がようやく通れるようなワインディングをひたすら、ロープウェイ乗場を目指して走る。
途中、車数台が止められる「県営駐車場」があったが、ロープウェイ乗場はまだ、大分先のようだ。
私が通過して時点で、すでに止まっている車が有り、ここから徒歩で山頂を目指す、信仰心に厚い方達なのだろう。
更に狭く、急勾配で荒れた道を1600ccのDOHCエンジンで駆動される前2輪が力強く引っ張って行く。
歩行者用の参道は別に有るとはいえ、歩行者や対向車の可能性もあるので、一時も気を抜くことのできないドライブが続く。
ブラインドを抜けると前方に看板が!
「車両通行不可」
「あれ、ロープウェイは?」と家人に聞かれるが、それはこっちが聞きたい。
カーナビの言う通りに走ってきたんだろうが!?。
とりあえず、ここに車を置いておく訳にもいかないので、バックで先ほどの県営駐車場まで下りる。
いくらJWRC直系とはいえ、バックで坂を下る分には何の車でも大して変わらない。
怖い思いをしながら、ようやく県営駐車場まで戻ると、ちょっと年配のソロ登山者が、バックパックの準備をしていた。
「すみません、ここからロープウェイ乗場まで歩いてどのくらいですか?」
「?、どこ?」
「ロープウェイ乗場です」
呆れ顔で「無理だと思うよ」
ナビ上ではすぐ近くなんだが、実際の道はえらく難所らしく、私達のようなひ弱な家族が手ぶらで行けるような道ではないらしい。
年配の登山者は車で行く道をご親切に教えて下さったが、私達はすっかりやる気を失っていた。
「箱根でも行くか?」というプランも出されたが、途中、ちょっと渋滞に巻きこまれたら、周りはグー、グー寝てしまっているので、アホ臭くなって帰ってきた。
信仰心が足りないんだろう、きっと。