お父さんがデジカメを買えなかった訳

お父さんがインターネットでデジタルカメラを買ったみたい。
安くて性能がいいので評判なんだって。
いつ届くか楽しみにしてるみたいで、毎日そのショップに行っている。
昨日、配送状況が『発送準備』に変わって、次の日届くんだって。
『な、無くなってる!』いきなり大声で叫ぶからみんなびっくりしたよ。
理由は判らないけどキャンセルされちゃったみたい。
多分、お父さんのことだからカード番号かなんか間違えちゃったんだろうね。
お父さんの悪い癖で一度欲しいと思うと我慢できなくなっちゃうんだよね。
それでもっといいのが欲しくなったみたい。
小学生の私から見ても『こども』だなと思うよ。
『デジカメ買っていい?』
『いくら?』
『6万くらい』
『う〜ん、保留!』
あはは、バカみたい、やっぱり『保留』にされちゃった。
でも『保留』というのはまだ望みがあるということだよね?
この前『とれお』が、どうとか言い出したら、いきなり『却下!!』だったもんね。
なんだか家では『とれお』というのは禁句なのかな?
お父さん!そんなに欲しいならお小遣いを貯めなよ。
『お酒』とか『たばこ』とか止めればすぐ貯まるんじゃないの?

何かどっかで聞いたことがあるような話だな。